安心して任せられるオフィスデザイン会社のポイントとは?

そんなときに強い味方になってくれるのが、オフィスデザインを専門に行うデザイン会社。企業のコンセプトを明確に表現でき、働き方まで変えることができるオフィスのデザインを提供してくれます。快適なオフィスを実現するために大切なオフィスデザイン会社選ぶ。安心して任せられるポイントを、早速検証してみましょう。

目次

1.オフィスデザインの会社は何をしてくれるのか?

オフィスのリノベーション、またはオフィスの施工を行うときに依頼するのは施工会社でしょうか?それともオフィスデザイン会社なのでしょうか。
正解は、オフィスデザインになにをもとめるかによって違います。自分たちで何もかも最適にデザインできるのならいきなり施工会社でも構いません。しかし、オフィスデザインに今よりも快適に、または理想の環境を求めるのなら、プロに任せた方が良いでしょう。

では、初めてオフィスデザインサービスを依頼するとき、何から問い合わせれば良いのでしょう。
オフィスデザイン会社にできることを挙げてみます。

・企業のコンセプトをデザインに活かします

オフィスデザインの会社は、ただ機能的なデザインを起こすだけではありません。その企業のブランドやコンセプトを表現するデザインを行います。
オフィスデザインは、企業の従業員だけではなく、お客様や取引先など外部の人間が過ごす場所でもあります。特に、ファーストコンタクトのエントランスは、企業を印象付ける大切な場所です。オフィスデザインは、企業の理念、ブランドなどのコンセプトを視覚や感覚で訴えるものなのです。
その上で、企業価値を上げるデザインを行っていきます。快適性はもちろん、従業員のモチベーションを上げ、コミュニケーションを円滑にし、作業効率と事業の向上を目指す環境を作ります。

・社会における企業のあり方や時代に応じた最適な労働環境を実現

オフィスデザイン会社は、いくつもの企業とともにオフィスデザインを行ってきています。その時代や社会情勢によって、企業の経営者やスタッフが何を求めて、人はどこに目が行き意識するのかを、経験則で知っています。従って、企業の経営者や従業員が潜在的に思っていることを引き出し、言葉、デザインにすることが可能です。あるときはスタッフと同じ視点に立ち、あるときは企業に赴く第三者的な立場から、美しく企業のメッセージを表します。

そして、美しいだけではなく快適な労働環境を作ります。昔は経営者または管理者が管理しやすく、業務が遂行できれば良いというデザインレイアウトであったオフィスデザインは、昨今の働き方改革により価値観は大きく変わりました。現在は、コミュニケーションがしやすくスタッフの居心地の良い、さらにモチベーションが上がるハイランクなデザインのオフィスが望まれています。オフィスデザイン会社は、このようなニーズを踏まえてデザインを組み立てていきます。例えば最近人気のフリースペースは、スタッフたちが業務効率を上げインスピレーションが浮かぶ大切な場所です。このフリースペースにも、オフィスデザイン会社は自己満足では妥協せず、従業員が働きやすい環境をとことんまで追求していきます。

オフィスに限らず、デザインにはしっかりとした理論や原理原則があります。どれだけ勉強し、どれだけ引き出しを持っているか。その多寡が良いデザインの基本です。デザインの力で、企業や働く人たちの未来をより良くする。それができるのが、オフィスデザイン会社なのです。

・他社見積もりを診断やアドバイスをしてくれる

オフィスデザインを依頼するときに、できるだけ多くの選択肢が欲しいと思うのが人情です。そこで相見積もりということになるのですが、出てきた見積もりを見ると、内容がよくわからないということが多々あるようです。

経験が多いオフィスデザイン会社は、そんなプランや見積もり金額を中立な立場から判断してくれます。「見積もりまでもらったが、どこか納得がいかない」と思ってもなかなか言えないものですが、経験豊富なオフィスデザイン会社なら、その見積もり内容から金額算出のバックグラウンドまで適正かどうか説明してくれるはずです。その上で、自社の見積もりや提案もしてくれるでしょうし、もし、すでに提案されている会社の提案の方がよければ、そのことを伝えてくれるでしょう。経験と中立な立場であるからこそ、提言できるのです。

会社によっては、建材メーカーや家具メーカーに属している場合もあります。そのような場合は、中立な立場での提案や回答は難しくなります。オフィスデザイン会社を選ぶときは、会社がどこかに属しているのかを注意してみると良いでしょう。

オフィスをリノベーションする、または新しく開業することは、企業にとって大きな投資です。真っ当なオフィスデザインの会社であれば、企業価値の向上と費用対効果を考えてヒアリングを行い、ニーズに応えることができます。そのためにも、オフィスデザイン会社を選ぶことは大切です。

・オフィスビルの選定や物件情報の共有と物件に見合った最適なデザインの提案

オフィスの移転や開業に必要なのが移転先。しかし、自力ではなかなか良物件に出会うことは難しいものです。オフィスデザイン会社によっては、不動産会社を介した独自のネットワークで依頼主に最適な物件を紹介できる場合があります。さらに、内覧に同行もするため、デザインを行う前提で依頼主のニーズを達成できるかどうかのアドバイスを行うことができます。

2.オフィスデザインの会社を選ぶときに大切なポイントとは?

オフィスのデザインにお金をかけない時代は終わり、今はデザインで企業のブランドを伝える時代です。特に、働き方改革により職場環境の改善は多く言われており、敏感な経営者はオフィス環境に投資をし、従業員の満足度を高め業績を伸ばしています。

オフィスのデザインを成功させるためにも、オフィスデザインの会社を選ぶことは非常に重要です。ここでは、どのように選べば失敗しないのか、ポイントをみていきましょう。

オフィスは人が集まる空間であり、コミュニケーションや組織の向上心をアップさせる空間でなければなりません。従って、目に見えるデザインだけではなく、導線や効率性などの目に見えない場所や、業務以外の時間にリラックスできる空間など、スタッフが快適に過ごせる心理面にも注力する必要があります。

そのため、オフィスデザイン会社は依頼主の企業がどのようなコンセプトをもって、何を求めているのかを引き出すヒアリング能力が求められます。この能力がなければ、デザイン性の高い家具やインテリアを配置しても、業績アップや職場環境の向上にはつながらないでしょう。企業は目的を果たせなくなってしまうのです。

オフィスデザインの会社は、ロケーションからアーキテクト、オフィスコンセプトをトータルに設計することが求められます。これらすべてが合致しなければ、理想のオフィス空間とならないことを知っているからです。

次に、そのオフィスデザインの会社が、自社と同業の案件を多く扱っているか、デザインのセンスが好みと一致するかは重要なポイントです。
自社と同じ業種を多く扱っていれば、実績も経験も多く、問題や課題などが伝わりやすくなります。解決の方法を提案も的確にしてくれるでしょう。様々なノウハウを生かし、せっけいしてもらえるため、失敗するリスクが格段に減ります。デザインの好みも大切です。デザインは、良し悪しもありますが好みというところも多く、やはりセンスが共感できるところの方が話しやすく、まとまりやすい傾向にあります。こちらの希望を的確に形にしてくれるため、スムーズにデザイン設計がされるでしょう。

そのオフィスデザイン会社のウェブサイトに過去のデザイン設計があれば必ずチェックが大切。「こんな雰囲気が良い」「ここのこの感じが好み」など、写真を見て伝えられるデザイン会社であれば安心です。

また、過去のデザイン例をチェックして、自分のイメージや好みとあっているかも確認しておきましょう。デザインにはどうしても、設計者の好みなどがパターン化したり特徴が現れやすくなります。自分のイメージや好みと全くかけ離れているデザイン設計事務所は、どれだけ有名な事務所だったとしても、仕上がりに本人が満足できないことがあります。過去の事例をチェックして、「こういうのがいい」「こんな風にしたい」などと思える施工があるデザイン設計事務所を選びましょう。

店舗を設計する際にデザインが必要となりますが、デザイン設計事務所によってデザイン費は大きく異なります。いくら素晴らしい店舗づくりをしてもらえそうでも、自分の予算に合わなければ依頼はできませんよね。自分の予算がどの程度なのかを話したうえで、予算内での設計デザインをしてもらえるか、問い合わせや相談をしてみましょう。

その問い合わせや相談の中で、丁寧に対応してくれるデザイン設計事務所かどうかを見極めることも重要です。デザイン中も要望や変更を繰り返して完成させますので、しっかりとした応対をしてくれるデザイン設計事務所がおすすめです。

いざデザインが決まったとして、次に施工が始まります。この時、施工を別の会社へ依頼するとなると、デザインの他に施工の見積もりを取らなければなりません。デザインの他に施工の金額もかかるとなると、予算がくみづらいうえに、デザイン通りの施工が行われなくなる場合もあります。

こういった事態を避けるためにも、デザインから施工までワンストップの会社を選択すると良いでしょう。さらにいうと、オフィスデザイン会社が窓口となり、全ての施工がその会社に任せることができれば最高です。

デザインは、見た目だけではありません。空調や配線、家具の配置や選択など様々な分野の施工や調達が必要です。そんな時、空調などの電気工事を頼むのに、別のところへ依頼しなければならないとなると、時間も費用もかかってしまいます。同じことを何度も説明するなど、依頼者のストレスも大きくなります。

オフィスデザイン会社が窓口を担ってくれれば、依頼者は予算、デザインの希望や目的、企業のコンセプトを伝えるだけで済みます。ニーズに沿った最適な施工スケジュールと見積もりの提示をしてくれるはずです。

企画、施工、工事、アフターフォローまでをワンストップでサービスが可能な業者を選ぶことで打ち合わせも最小限となり、トラブル時の対応も迅速に依頼できます。会社との信頼構築のできるため、長いお付き合いも可能となります。

最後に大切なポイントは、信頼関係を築ける業者を選ぶことです。企業が求めるオフィスや社内環境をつくるためには、その企業のブランドやコンセプト、問題点や解決策を話し合えることが大切です。その際、丸投げせずに話し合い、一緒に理想のオフィスを作り上げるという意識が必要となります。専門家に全て任せてしまいたいという気持ちもわかりますが、やはり、満足できるオフィスはお互いが納得したうえで出来上がるものでなくてはなりません。特に、ブランドやコンセプトは優良なオフィスデザイン会社なら一番大切にしたいものです。企業の思いを伝え、その思いに応えられる信頼出来るオフィスデザイン会社を見つけること、そして信頼関係を築けるように関わっていくことが重要なのです。

3.オフィスデザインの会社を選ぶときのNGポイントとは?

オフィスの移転や開業の内装は高い買い物です。後悔しないためには、良いオフィスデザインの会社を選ぶことが大切。次のNGポイントを知って、信頼できるオフィスデザインと出会いましょう。

・見積もりの項目が一括で記載されている

見積書と言っても、業者によって業務内容は異なります。移転作業のみの金額だったり、不用品引取り費用を含んでいたりと、その見積もりの内容はどこまでの作業を含んでいるかを確認しなければなりません。一般的に、オフィス移転をワンストップで依頼する場合は、以下のような作業が含まれていることが多いようです。

  • オフィスのレイアウトプラン策定
  • 新オフィスの内装工事
  • 新オフィスの電気・ネットワーク工事
  • 什器、OA機器の新規購入
  • 移転作業
  • 不用品の引き取り
  • 旧オフィスの原状回復工事
  • 移転に伴う各種諸届け
  • 移転に伴う告知、印刷物作成

しかし、業者によっては「一式」などのように金額をまとめて算出され、詳細がわからない見積書を出すところもあります。これではトラブルの元となり、余計なコストもかかってしまいます。明確な見積書を提示する会社を選びましょう。

・特定のメーカーや業者しか勧めてこない

ワンストップをうたっているオフィスデザイン会社によっては、特定の業者やメーカーと仕事をまわしているところがあります。
そうすると、内装やインテリアがこちらの希望通りにならない、または必要のない原状回復費用や不用品回収費用などがセットでかかる場合があります。企業の希望を聞き入れ、柔軟に対応してくれるデザイン会社を選ぶことが大切です。

・サポート体制をチェック

オフィス移転の業者を選定は、見積もり金額だけで行ってはいけません。施工後のサポート体制やアフターフォローが充実しているかを確認しましょう。オフィス移転の経験が豊富な業者であれば、ただ良いデザインをしたり、移転作業を行ったりするだけではありません。省エネにつながる空調や照明の提案をしてくれたり、移転の目的に合わせたオフィスレイアウトを考案してくれたり、働き方改革の推進にも積極的に関わるなど、さまざまなサポートをしてくれるはずです。また、オフィス移転やリフォームにはさまざまな作業が同時進行します。そのため、移転後に欠陥が見つかる、オフィスレイアウトが希望と違った効果がでてしまうなど、トラブルが発生しないとも限りません。そんな時にも、アフターフォローがしっかりしたオフィスデザイン会社なら安心です。依頼の際、アフターフォローの実績も確認してみましょう。

・法人部門がある業者を選ぶこと

オフィスの移転の場合、引越し業者を依頼しなければなりません。大手の引っ越し業者や移転の専門業者など、オフィス移転を請け負う業者はさまざまですが、その際、法人専門の部門がある業者を選ぶと安心です。
オフィスの移転は、個人の引越しとは違います。什器や書類など取り扱いが危険なもの、デリケートなもの、セキュリティ管理が必要なものなど、特有のノウハウが必要なのです。また、レイアウトに関しても、法人専門であればオフィス家具の搬入配置もスムーズです。
法人専門でない場合、こういったオフィス移転特有の専門知識が必要なため、見積もり金額をつう上よりも高く算出する場合があります。
こういったリスクを避けるためには、法人専門の部門があるか、最初に確認しましょう。高い見積もり金額だったとしても、専門であればトラブルも少なく、結果的にコスト削減に繋がるはずです。

・安さを武器にする業者は要注意

オフィスの移転、リフォーム、開業は大きなコストがかかり、内装やデザインの費用を少しでも安くしたいというのが人情です。しかし、見積もりを取る際はその金額だけに注目するのではなく、作業範囲や業者のサポート体制までしっかりと確認することが後のトラブルや後悔を避ける秘訣。高いと感じても、内容やサポートがしっかりしていれば、結果的にコスト減となります。しかし、業者の中には「どこよりも安く」「業界一の安さ」をうたい文句にしているところもあります。安さは確かに魅力的ですが、金額だけで判断しては後悔の元。満足いくオフィスデザインにしたければ、見積もり金額の他に、明確に内容とサービスを提示し、あるいはアドバイスしてくれる業者を選びましょう。

4.オフィスデザインの会社に依頼すると、期待できる効果とは?

・オフィスのゾーニングやレイアウトが的確

オフィスのレイアウトプランを検討する際、会議室や各種設備、デスク形状やサイズによって基準となるゾーニングや動線計画が必要不可欠です。これは、店舗、事務所、業種によっても様々なため、オフィスデザインの実績がない業者では、業務効率の悪いプランとなってしまいます。オフィスデザインに経験の高い会社であれば、職場環境を向上させるプランを的確に提示してくれるでしょう。さらに、アドバイスなども加えて提案してくれるため、目的や希望を形にすることができます。

・防災の条件を満たしながらセンスの良いデザイン

オフィスの設計やデザインをする際にネックとなるのが、感知器やスプリンクラーなどの消防設備。これらの機能の邪魔にならないようにデザインを行う必要があり、制限が生まれてしまいます。
また、ビルによっては壁や床に使う素材も不燃材等など決められており、好きなデザインが全て叶えられないことも多いようです。
こうした消防や防災に関する要素や制限を確認しながらデザインを行うには、経験や知識が必要。オフィスデザイン会社なら、入居ビルの防災要件を確認しながら、素材や施工方法を選定しデザインしてくれます。

・環境に応じたオフィス家具をアドバイス

オフィスデザインの会社に依頼する事で、環境や目的に応じたオフィス家具の提案をしてもらうことが出来ます。長時間のデスクワークやミーティングスタイルに合わせた家具の提案、今流行のスタンディングデスクやフリーアドレス制など、話題のレイアウトにも強く、様々な提案をしてくれるでしょう。特にオリジナルやワンメーカーを推してくるデザイン会社よりも、各メーカーの製品を一緒に検討してくれる業者がおすすめです。

5.オフィスデザインの会社との相性は重視すべきか?

オフィスデザインに大切なことは、経営者の想い、企業のブランド発信、そしてスタッフのための職場環境の向上です。そのためには、何度も打ち合わせすることも大切ですが、何よりも企業の想いや課題を理解し、レスポンスしてくれることがオフィスデザイン会社を選ぶ鍵となります。従って、依頼するオフィスデザイン会社との「相性」は、重要視したほうが良いでしょう。

相性とは、的を得たレスポンスの早さ、そしてセンスの共感があります。何を言ってもどこか違う、理解が難しいと感じるのであれば、他のデザイン会社を検討する余地があるかもしれません。

一番良いのは、その会社のウェブサイトに掲載されている施工実績を見てみることです。同じ業種、良いと思うデザインが多くあれば、その会社は業種の施工を多く経験し、センスも似ているということになります。

仕事をする上にも、相性の良さは結果に繋がります。オフィスデザインは、今後の業績にも大きく影響します。相性が良く、信頼出来る業者を選択し、理想のオフィスを作り上げてください。

6.オフィスデザインの会社同士の相見積もりは必要か?

オフィスのデザインや施工を依頼するとき、より多くの選択肢の中から依頼したい、他の業者の案も見てみたいというのは自然な事でしょう。特に初めて依頼する場合、依頼主にもオフィスデザインのノウハウがありません。どのような会社が良い会社かもわからないため、1社に最初から絞るというのは、リスクがあるかもしれません。

このことから考えると、相見積もりはやはり必要です。

見積もりを受けた業者は、依頼主がどのようなものを作ってもらいたいと考えているのかをヒアリングし、どのように実現できるかをプランし、明細付きの見積書を作成します。これらの一連の作業を行うことは、業者にとって多くの工数を割かなければなりません。場合によっては取引先にも見積もりを取らなければならないため、経費もかかるものです。それでも誠実な対応をしてくれる業者は信用に値しますし、金額だけ提示するところはあとあと十分な話し合いが行えないかもしれません。相見積もりを取るときから、仕事は始まっていると考え、金額だけではなく、内容や体制も見ておくことが依頼主にも必要なことでしょう。

依頼主の声を本気で実現したいと考える業者は、本気で良いオフィスを構築したいと考える依頼主の気持ちに応えたいと思っています。そして、他の業者と比較して、何が強みなのかを伝えたいと考えています。業者にとっても、相見積もりは必要なことなのです。

しかし、見積書上の安さだけを比較したいのなら、それは意味のないことです。そういったときは、見積もり一括サイトなどで一番安い業者に依頼すれば済みます。しかし、実際は「よりよいオフィス環境にしたい」「働くモチベーションが上がるオフィスが欲しい」「ブランドの認知度を上げるデザインが欲しい」など、本来の希望があるはずです。

よい業者は、そういった希望と、その希望の裏にある課題にも着目し、アドバイス・提案を行います。さらに、他の業者が出した提案についてもアドバイスし、自分ところよりも良いものであれば、そちらを進める勇気も持っています。

相見積もりは、単純に金額を比較するのではなく、オフィスをデザインするということはどういうことか、どのようなサービスがあるのか、どんなアイディアがあり課題が何であるのかを把握するためのものです。金額以外にも目を向け、実りのある相見積もりを行いましょう。

7.オフィスデザインの会社に依頼することはどのような意味があるのか?

オフィスのレイアウトやデザインは、自分たちでやれば費用はかかりません。自分たちでやればよいと思っている企業も多いでしょう。
しかし、なぜオフィスデザインの専門業社があるのでしょう。それは、ただ見栄えのよいデザインをするだけではなく、オフィスがよりよい成長を遂げるためのオフィスを作り上げることができるからです。多くの企業が目的に持つ、効率性のよい、成長できる企業を、デザインの面から構築するのが、アフィスデザイン会社なのです。

では、オフィスデザインをプロに託すと、具体的にどのように良いことがあるのでしょう。10のポイントをまとめてみました。

1.レイアウトに無駄がない

オフィスは仕事をする場であり、1日の大半を過ごす場所であり、生産が行われる場所でもあります。その目的のために、レイアウトに無駄がないことはとても重要です。無駄がないからといって無機質ではなく、一見無駄に見えても実は大きな意味をなしていたりなど、そんなデザインが行えるのがプロ。人が集まるエリアとくつろぐフリースペースや、会議室、エントランス、給湯室やトイレなど、リクエスト応じてメリハリをつけたレイアウトとデザインを行います。
また、一般の人が陥りがちなのが通路の幅。いざ、使い始めたら人同士がすれ違えない、人が通るたびに圧迫感がある…そんな経験はありませんか?一度、デスクを配置してしまうと再びレイアウトするのは相当に面倒なものです。このあたりの絶妙なさじ加減もプロならではの手際で解決いたします。

2.業務軽減

各スタッフのデスクの配置から、会議室の配置。新たにオフィスを立ち上げるとき、リニューアルや引っ越しのときなど。スタッフの誰かがレイアウトを担当しなければなりません。チームを編成したとしてもリーダーを決めなくてはなりません。結果的にリーダーとなった人に負担が掛かり、また完成後にあれこれ文句を言われたり、「引き受け損」になってしまうこともしばしばです。担当した分の特別手当でも出るのならまだ良いのですが、いまどきそんな企業は皆無でしょう。オフィスデザインのプロフェッショナルにアウトソーシングするということは、業務軽減はもちろん、精神的な負荷を緩和する意味合いもあるのです。

3.斬新で意味のある美しいデザイン

社内の方が専任担当なり、新規またはオフィスの引っ越し・模様替えを主導で行ったとしたら、どうしても主観(好み)で判断してしまうかもしれません。しかし、オフィスデザインのプロフェッショナルなら、どこに何を配置すればベストかを決めるのが仕事ですから、一般の方とはやはり経験値が格段に違います。そのノウハウと経験とセンスでお客様から報酬をいただいているのです。いわゆる建売の一軒家は完成品を購入することになるわけですが、注文建築は文字通り施主の理想(しかも、割と曖昧だったりすることもある)を建築家が形にしていくもの。オフィスデザインのプロフェッショナルも、カッコイイオフィスというオーダーをきちんと形にする、注文建築の家を建てる設計士に近い仕事なのです。

4.公平性が保てる

スタッフ間同士の人間関係やしがらみもあるでしょう。自分と気の合うスタッフを近くの席に配置したい…と思ってしまうのが人情です。それが社内やスタッフ間で人間関係に微妙な空気となってしまうこともあります。そこで第三者であるオフィスデザインのプロフェッショナルの出番です。もちろんデリケートば部分を無視するわけにはいきません。事前のヒアリングでそのあたりを聞き出すこともあります。それを加味した上で、第三者が決めたレイアウトということで、自然とスタッフが納得してくれることも少なくありません。外部のオフィスデザインのプロフェッショナルに依頼するメリットがこんなところにもあるのです。

5.断捨離のきっかけとなる

自分のデスクや引き出しなどのパッキングやセッティングはご本人にお願いすることになりますが、「せっかく新しいオフィスを創るのだから」という気持ちが、普段、なかなか踏ん切りのつかない書類や小物類の整理にもつながります。いわゆる断捨離です。このタイミングを逃すと、次に断捨離をするのは引っ越すときか、ご本人が退職するタイミングになる可能性が極めて高いです。そんな声(?)を社内で掛け合い、使わないものを処分するまたとない好機として捉え、心機一転、気持ちの良いオフィスを創りだしていきたいものです。

6.居心地のよい空間が創り出せる

デスクの配置や会議室の設営だけがオフィスのプロの仕事ではありません。快適な空間作り、オフィス作りも大切な役割です。観葉植物を配置する、喫煙者のスペースを確保しつつ、非喫煙者の方がたばこの臭いが気にならないレイアウトを心掛ける、水回りが汚れないようにゴミ処理の導線などを整備する…等々。その気配りは細部にまで及びます。社内の方では通常の業務と平行して行う分、なかなかそこまで気配りを行き届かせるのは大変です。住みやすい家と同様、働きやすい環境を創り上げるのもオフィスデザインのプロフェッショナルの役割なのです。

7.妥協がない

社内の方がオフィスの立ち上げや引っ越し・模様替えを行うということは、通常の業務と平行する場合がほとんどでしょう。つまり、忙しいのです。忙しいところにさらにこの業務が追加されます。…ということはつまり「これくらいはまあ、いいか」という妥協の積み重ねが生じます。本来なら痛んでいるエントランスの什器を一新したり、床のケーブル類をきちんとまとめたり。そういったひとつひとつの作業を妥協することで、何となく緊張感のないオフィスが完成するのです。その状態では、1カ月もすればあっという間に散らかったオフィスになりかねません。そういった一切の妥協を許さない、許されないのがオフィスデザインのプロフェッショナルの仕事です。切り捨てるのが前者なら、プロは掘り下げていくものとお考えください。

8.オーダーメイドが愛着につながる

この世に同じオフィスは2つと存在しません。自分たちの理想やわがままが凝縮された、世界にたったひとつのオーダーメイドオフィスなのです。1年に一度、引っ越しをするような企業は極めて少ないと思われますので、こんな機会はめったにないと考えて間違いありません。間違いなく楽しんだ者勝ちですし、その方がオフィスにも愛着が持てます。自分たちでコツコツ仕上げるのなら思い切ってとことん細部までこだわってみたり、コンセプトをしっかり立てて予算内でベストを尽くしてみたり…。オフィスデザインのプロフェッショナルにアウトソーシングするとしても、思いの丈をめいっぱいぶつけた方が結果的に自分たちにとって満足のいくオフィスになります。いくらプロといっても、オファー内容が曖昧ではできあがったオフィスも中途半端なものになってしまいます。依頼主とオフィスデザインのプロフェッショナルの合作で初めて愛着の持てるオフィスが完成するのです。

9.人が呼べる自慢のオフィスになる

オフィスがあまりに窮屈だったり、散らかりすぎて打ち合わせに人を呼べない…。そんな経験はありませんか?仕方なく年末の大掃除で、社内の不要なものを大量に処分したはずが、新年度を迎える4月頃には元の状態に逆戻り…。おそらく、このサイクルは永遠に改善されません。オフィスデザインのプロフェッショナルフェッショナルの手に掛かれば、確実に、人を呼べる自慢のオフィスに変身できます。その理由は「人が呼べる自慢のオフィスにしたい!」と依頼すれば、その理想を叶えるべく、あらゆるノウハウを駆使して形にできる経験値とセンス、ネットワークを持っているからなのです。

10.オフィス内の人間関係を円滑にするための手段として

やはり、これがもっとも重要かもしれません。前述のように、あらゆる観点から公平性を保ち、特定のスタッフに精神的および肉体的に負荷が掛からない配慮としてまた人間関係を円滑にするための手段として…。オフィスデザインのプロフェッショナルに依頼するのが(経営者にとっては経済的負担が増えますが)、有効な手段であり、解決方法であることは間違いありません。そのうえで、現時点のオフィスが見違えるようにリニューアルされるのです。きっと、オフィスのビフォーアフターを実感することになります。これまで社内スタッフが誰も見たことがなかった、自社の新たな一面が垣間見えるかもしれません。

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