働く人を幸せにする「オフィスデザイン」とは?

目次

1.人が働くために費やす時間はどれくらい?


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今もなお王道とされている、9時~17時勤務。休憩や通勤に費やされる時間も「拘束時間」と捉えて単純に見積もった場合でも、おおよそ9~10時間は最低でも仕事上で時間を使っているという計算になるでしょう。

そこへさらに残業が発生すれば、24時間ある1日のうち、半分は「働いている」状態であると言えます。「家にはほぼ寝に帰るだけ」なんていう意見もよく聞きますが、あながち間違ってはいないのかもしれません…。

2.ストレスなく、心地良く働くことは当然の権利?


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1日の大半を仕事に費やす現役時代。太古の昔から、日が出れば狩りに出て、日没とともに帰ってくるというライフスタイルは不動のモノであり、ある意味本能と言えばそうなのかもしれません。

ですが現代社会に生きる我々は、日照時間よりも時計に左右されることの方が多いはず。したがって、必ずしもバイオリズムにのっとって生きられるかと問えば、そうとは限らないのが悩ましい部分でもあります。

急速に発展した世の中とは裏腹に、我々人間の体は思った以上にデリケート。こればかりは簡単には進化できないのが現状です。バイオリズムが狂ってしまうと、自律神経や原因不明の不調など、さまざまなストレスから大打撃を受けてしまうなんていうことも。

もちろん適度なストレスは必要なものですし、溜まりすぎたストレスは自身で管理をするのも大切ではありますが、今や雇用側も、従業員の労働環境改善を工夫していかなければならない時代です。

互いがWIN-WINの関係で心地よく働くためにも、ストレッサーとなるものは極力排除せねばなりません。それではいったい、どのような解決策があるのでしょうか?

3.働く人を幸せにする「オフィスデザイン」とは?


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ひとことにオフィスワークと言っても、その内容はさまざま。1人でおこなうデスクワーク、複数人とディスカッション、全体会議、個別のミーティング、来訪客との打ち合わせ…大まかにあげてみても、実に多様な業務があります。

黙々と1人作業に没頭するのと、複数人で意見しながら進めていくのとでは、座席に求める居心地は異なるわけです。普段働いていて、PCモニターが対面の人とのいい壁になっていると感じることはないでしょうか?

コミュニケーションがとりやすい空間も大切ではあるのですが、「この資料だけは早急に片づけてしまいたい」なんていう際、1人で集中して打ち込める空間があると非常にありがたいものです。

そんなとき、オフィス内における“視線”をデザインの力でコントロールしてしまうという方法が有効です。部屋数に余裕があれば、デスクとはまた別に、デバイスを持っていけるワークスペースを設けてみるのも良いですし、間取り上やむを得ないのであれば、威圧感のない程度にパーテーションを利用するのもおすすめです。

反対に、チームワークを発揮すべき事案の際は、明るくフラットなミーティングルームがあると良いでしょう。上下関係がある社内において、四方を囲われた会議室というのは、目下の者にとってはとりわけ圧迫感を感じてしまいがち。

幅広い層からたくさんのアイディアを引き出すためにも「明るくフラット」な空間であることは非常に重要な要素です。みなさんも会社訪問やドラマなどで、ガラス張りの会議室を目にしたことはないでしょうか?

室内に人がいることが通路からでもわかるくらいの解放感が、安心感と意見のしやすさにも関係します。使用するガラスの材質(透明度や厚みなど)は、周囲のインテリアや防音性などを考慮して選択するのがよいでしょう。

これらはほんの一例に過ぎませんが、単独時とチームワーク時のメリハリがつけられるオフィス環境は、効率が良い=拘束時間を削減できる、幸せに通じる近道であると言えます。

4.働く人を不幸にする「オフィスデザイン」とは?


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では一体どのようなオフィスデザインが、従業員を不幸にしてしまうのでしょうか?先の項目ではメリハリによって仕事効率を上げることを提案しましたが、まずひとつは、そのまるっきり逆の環境がNGだということは、言うまでもないでしょう。

とりわけワークライフバランスを重視する現代人にとって、業務の上で無駄な時間が発生することほど嫌なものはありません。なぜならば、それがたった数分であったとしても、頭の回転が優れた人ほど新しいアイディアを見出すことができるからです。

また、せっかくサラリーをもらっていても、それを消費する時間や趣味すら持てないと嘆く声も少なくありません。見栄えをよくすることとともに、動線をも意識して、日々の業務を無駄なくスムーズにこなせる空間を目指すことがポイントです。

そして「オフィスデザイン」には、空間や什器類だけでなく、従業員1人1人も含まれているということを忘れてはなりません。いくら洗練されたオフィスがあったとしても、それを使用する側が管理を怠ってしまうと、せっかくのデザインも台無しになってしまいます。

デスクなど、例え個人的なスペースであったとしても、常に整理整頓を心掛け、くれぐれも書類が山積みにされているなんていう状態はやめましょう。担当者の離席中、代わりの社員が書類を必要とする場面があるかもしれません。

オフィスという1つのチームである以上、個人だけではなく、誰が見ても物の所在が明らかであるようくらい、綺麗に整理されていることが望ましいです。また昨今では、スメルハラスメント(略してスメハラ)なんていう言葉も、頻繁に耳にするようになりました。

特に外回りの営業マンがいる場合、汗をかいてしまうことはやむを得ません。制汗スプレーを使用するなど、もちろん個人での対策は必要不可欠ではありますが、空調や空気清浄機などの導入も検討しましょう。

香水のつけすぎも同様に注意が必要です。設備の充実と、個々のちょっとした配慮が合わさることこそが、より良いオフィスづくりへの第一歩となるのです。

5.オフィスデザインのプロに託す意義とは?


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何が満足で何が不満か、従業員数が多ければ多いほど、意見をまとめるのは容易ではありません。否、実際にはまとめるところまでは素人でもなんとかなるもの。ではそれをいかにして実現させていくか…このプロセスこそが、最たる悩みとなるのではないでしょうか。

例えば、「椅子の座り心地が悪い」といった意見であれば、買い替えをするだけで済みますが、オフィスの動線や、トイレの混雑を解消してほしいなどといった問題は、ポンと何かを買い足しただけでは解決できません。

このように内装工事の規模になると、専門的な知識が必要不可欠になりますし、トライ&エラーで予算を無駄にするわけにもいかなくなります。この問題をあえて外注とする意義は、「無駄を省く」部分にあるでしょう。

デザインプランニングは、ただできあがった空間を明け渡して終わりではなく、以後お客様に満足していただけたかを見届けてこそ“完成”と呼べるもの。この経験が、プロの持つ大きなアドバンテージであり、確かなデザインをあなたのオフィスに提供することが可能にします。

まずは社内アンケートをとるなどし、一番多く不満の声があがった点だけでも、改善への一歩を踏み出してみてみませんか?

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