働く女性におしゃれで優しいオフィスデザインのポイントとは?

目次

1.働く女性目線で考える「おしゃれで優しいオフィスデザイン」とは?

女性の社会進出はすでに当たり前の社会となっています。総務省のデータを見ても、女性の就業率は高く、年齢別の就業率を1975年と2011年で比べると、25歳〜29歳と30歳〜34歳でそれぞれ41.4%から72.8%、43.0%から64.2%と大きく上昇しています。

働き方改革により、オフィス環境の重要性が認識されてきています。女性にとって働きやすい環境を整えることは、生産性にもつながるでしょう。今回は、働く女性に優しいオフィスデザインを考察していきます。

女性目線でオフィスに環境を考えた場合、女性ならではの悩みや快適性の違いから考察する必要があります。

女性は、不潔であることやプライベートスペースを侵されること、不安や恐怖を嫌います。これは、本能的なもので、原始時代から生きるために刷り込まれてきたものです。

これらの要素がオフィスにあることで、女性は「頭では分かっているのに」不快感や不安感を助長させます。なんとなく嫌、なんとなく行きたくない、なぜか集中できないなどが業務に影響し、生産性はおろか、離職率も高くなってしまうでしょう。

有能な女性を採用しようとしても、面接の段階でオフィスを見て「なんとなく雰囲気が良くない」と感じて採用までに至らないかもしれません。

女性に優しいオフィスは、これらの不安要素をとりのぞき、安心感や清潔感を重要視するデザインや環境作りが必要です。では、どのようなオフィスデザインが有効なのでしょうか。

とある調査によると、女性がオフィス環境で最も重視するのは「リフレッシュスペースの充実」でした。リフレッシュスペースとは、トイレや食堂、休憩室、喫煙室などをいいます。

女性の場合、食堂、休憩室、喫煙室はもちろん、もりっぱなリフレッシュルームでありコミュニケーションスペースです。ただ用を済ませられれば良いというものではなく、清潔で機能的で、且つリフレッシュできるようなおしゃれで癒されるデザインが必要です。さらに、防音やプライベートが保たれる工夫も重要な要素となります。

女性は、メイクをしている姿や気を緩めた表情は見られたくないものです。男性に聞かれたくない話もあります。女性にとってリフレッシュスペースの仕様は非常に重要なのです。

特に、トイレは大切な存在です。用を足すことはもちろんですが、1日の大半をオフィス内で過ごす女性従業員にとって、化粧室におけるメイク直しは大事なルーティン作業の1つです。この部分のデザインを工夫することは、快適な仕事への重要なサポートにもなります。

例えば、化粧用具一式を収めている化粧ポーチやサニタリー用品。これらを一手に保管できるロッカーをトイレ内に設置するだけでも使い心地が良くなり、女性従業員から喜ばれるのではないでしょうか。

しかし男性や男性の経営者は、女性の感覚は理解しにくいものです。オフィスのデザインを考えるときは、女性視点を取り入れるためにも、女性の声を忘れずに取り入れることで、失敗を防ぐことができます。

もう一つ重要な点は、空調です。オフィスの空気がきれいで、温度調節など空調がしっかりできることは、女性社員のとって快適さを計る重要なポイントです。女性は冷えに弱いため、男性が多い職場では、夏でもひざ掛けを手放せず、体調を崩す女性社員もいます。また、空気の循環が悪いと、においがこもったり、湿度が上がり、頭痛や肩こりを引き起こします。これは、男性でもあり得ることで、快適な空調を心がけるようにしましょう。

また、狭すぎるオフィスも、圧迫感があり女性には苦痛となります。女性はパーソナルスペースに敏感で、必要以上の接触に抵抗を示します。女性社員が少ない職場では特にこの傾向があり、生理的に嫌悪感を感じてしまった場合は、修復は非常に困難となってしまします。この感覚も、男性や経営者にはわかりにくいかもしれません。

また、女性は男性に比べるとコミュニケーションを取ることによって仕事を円滑に進めるのが上手な場合が多いです。それを通して自分の組織内での立場を明確にし、より効率的に仕事をすることもできるでしょう。

オフィス内でも、そうした機会を持ちやすいようなスペースを確保することが重要です。しかしながら「おしゃべりのしすぎ」は逆に生産性の停滞をもたらします。「つかず離れず」ではありませんが、コミュニケーションスペースの確保はしつつも、個人で仕事をするデスクは一人で集中しやすい環境となるようなレイアウトを生み出すことが重要となります。

狭いオフィスでも、女性社員のデスクにパーティションがあることで安心感が生まれ、業務に集中できると考えている女性も多いと言います。女性社員の離職率が高い、女性の活躍を期待している多くの企業が参考になるでしょう。

細かいことですが、資料棚や書類棚の配置も重要です。これらの棚は、資料や書類が多くなってくるとついつい高い位置に積みあがってしまいがちですが、日本女性の平均身長は低い傾向にあります。

わざわざ踏み台などに乗って資料などを取るのは手間がかかりますし、踏み外してしまうと万が一の事故にもつながりかねません。女性はスカートを身に着けることも多く、高い台に昇って手を伸ばして物を取る行動は、できれば避けたいものですし、男性の視線も気になります。

なるべく低い位置に、横並びの形で棚を置くようにすれば作業効率も高まり、安心です。

さらに、女性は共感性や外部からの視線を非常に気にします。インスタ映えのように、SNSでおしゃれなランチやスポットで自撮りしてアップするのをライフワークにしているのも圧倒的に女性が多いようです。

女性は、自分が外から見たときにどのように映っているのかを気にします。くたびれた古いオフィスビルよりもきれいで洗練されたオフィスの方が、仕事ができるリア充な女性に見えるだろうと想像すれば、やはり都会的でおしゃれなオフィスビルの企業を選ぶ傾向にあります。おしゃれなインスタ映えするオフィスで働いている自分であることが、モチベーションにもつながるのです。

こちらも男性にとっては理解しがたい心理ですが、おしゃれできれいであることは女性にとって清潔安全と同じくらい重要なものだと言えるでしょう。

長年オフィスソリューションを提供してきたコクヨによると、女性目線のオフィス環境を整えるために、空間に香りを取り入れ、荷物を運ぶカートを使いやすいものにする、ウォーターサーバーを常温にするなど、細かいところまで気を配る企業も出てきていると報告されています。

今や、企業にとって女性も重要な戦力です。彼女たちが快適に仕事をする前提でオフィスデザインを構築することは現代において必須事項ともなっています。
これらのポイントを押さえつつ、子育てや介護などの休暇が取りやすく、コミュニケーションが円滑で、働くやりがいや自分自身のキャリアを積み重ねていくことができる会社なら、女性は働きやすいと感じ、有能な人材が集まってくるでしょう。

2.年齢層で異なる「おしゃれで優しいオフィスデザイン」とは?

株式会社マイナビが2017年4月に2018年3月卒業見込みの大学生に行った就職意識調査(http://mcs.mynavi.jp/enq/ishiki/data/ishiki_2018.pdf)によると、1位は「楽しく働きたい」で2位は「個人の生活と仕事を両立させたい」でした。

この順位はここ数年ずっと変わらないようですが、理系の女子では「個人の生活と仕事を両立させたい」が「楽しく働きたい」を抜いて1位になるなど、ワークホリック的な学生は減少し、ワークライフバランスを重視する大学生が増えているようです。

企業選択のポイントについては、1位が「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」、2位が「安定している会社」、3位が「社風が良い会社」となっています。この結果から、多くの若者は、プライベートを重視しながらも社風や社内の雰囲気のよい企業で「楽しく」働きたいと思っていることが伺えます。

また厚生労働省が発表した「平成25年度若年者雇用実態調査」(http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/4-21c-jyakunenkoyou-h25_gaikyou.pdf)の結果の中で、「初めて勤務した会社をやめた主な理由」という設問では、1位が「労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった」、2位が「人間関係がよくなかった」、そして3位が「仕事が自分に合わない」となっています。このことから仕事内容以上に、職場での人間関係が仕事を続けるうえで重要であると考えていることがわかります。

現代では、いわゆる飲みニケーションを嫌う、定時には付き合い残業はせずに帰るなど、若者はドライで、必要以上に人とかかわることを好まないといったイメージを持っているかもしれません。

しかしこの調査結果を見る限り、職場でのコミュニケーションがしっかりと取れ、オープンで明るい雰囲気のオフィスを求めている若者も多く、好きなひとや関心がある人とはコミュニケーションを取りたいと感じていることがわかります。

このことから、若者が働きやすいオフィスには、コミュニケーションスペースが必須であることがわかります。

コミュニケーションは、上司が部下の若者に声をかけるだけでよいのではありません。そんなことをしから、かえって「ウザい」とレッテルを張られてしまうでしょう。始終話しかけられていては気も休まらず、うつ病すら発症させてしまいます。

スタッフ同士のコミュニケーションを活性化させるには、仕事場での改まった打ち合わせだけではなく、気軽にコミュニケーションを取れるようにする必要があります。そのために重要となってくるのがフリースペースです。

フリースペースであれば、上司とも気軽に話しやすい雰囲気を作ることもでき、同僚とこっそり口の言い合いもできるでしょう。横のつながりも期待できるため、生産性の向上にもつながります。

あえて明るい色調にしたり、子供部屋のような雰囲気を出すことで、テンションを上げる効果が期待できます。エネルギッシュな雰囲気や、野性味のあふれるイメージなど、遊び心があるフリースペースにすることで、非日常性を演出することができるでしょう。

反対に、ミドル世代から上は、率先してコミュニケーションをとることを恥ずかしいと思う人が多くなります。必要な打ち合わせは打ち合わせの席で行いたいと思う人も多く、フリースペースはあくまでもリフレッシュするためのスペースであり、そこで仕事をしたり、打ち合わせをすることに抵抗がある世代も多いようです。

ミドル世代の女性は、子育てをしながら仕事をしてきた世代も多く、仕事時には集中する傾向にあります。したがって、集中力がかけないような配慮が必要でしょう。

パーテーションを設ける、不用意にオフィスらしからぬデザインにしない、清潔感と整理整頓しやすい適度な広さを重要視します。あまりにもカフェ風のオフィスだと落ち着かないことも多いようです。

フリースペースも、テンションを上げる方向ではなく、癒しやリフレッシュできる雰囲気を心がけ、落ち着いた、仕事と休憩のメリハリがつけられるデザインがよいでしょう。
また、ある程度の年齢に達した女性は、一時的にピンクやローズピンクなどを好むことがあります。ピンクやローズピンクは女性性を高める色と言われ、女性「らしさ」を取り入れたいと感じる女性が好むようです。

ピンクは、怒りを抑える色としても知られていますが、集中力が散漫になりやすい、正確性に欠ける傾向がでやすいとも言われています。ピンクの要望があった場合や、ピンクを取り入れたいと思った場合はオフィスに取り入れることも考え、フリースペースに入れる、ワンポイントとして使う、文房具に取り入れるなどした方が無難です。ピンクをグリーンに変えることで、さわやかさと同時に癒し効果が生まれ、オフィスにふさわしい色の取り入れ方となるでしょう。

3.男女で異なる「おしゃれで優しいオフィスデザイン」とは?

男性と女性によっても、好みが違います。これは、生物として人間が生きてきた記憶によるもので、本能からくるものです。現在では男女の好みが大きく異なる場面は少なくなっていますが、根本的な部分で違いがあることを把握しておくと、デザインする際に男女にとって優しいオフィスをデザインすることが可能です。

では最初に、男性視点からの「おしゃれ」をみてみましょう。
多くの男性は先に結果を求め、その原因を追求する傾向にあります。スペックや利便性を重要視し、感覚的なイメージは二の次です。

この違いは、人類が誕生した時代にさかのぼることで判明します。その昔、男性は部落の人々、自分の家族を守り食べさせるために、集団で狩りをしました。その時に使う弓などの狩猟道具は、最高の機能を持つことが大前提です。装飾を施すことはあっても、それは二の次。機能を重視しなければ、死を招くことになるからです。

同時に、結果を早く予測するためのポイントを見つけることに長けています。そのポイントを見極め、早急な判断を下さなければ、やはり死が待っているからです。男性は本能的に、機能や利便性、スピードを求めています。この傾向は、現在の男性にも本能として残っています。

時計を例にあげてみましょう。多くの男性が感じる、おしゃれで洗練された時計は、文字盤が見やすく、防水等に優れ、様々な機能が付いています。且つ見た目がスマートであったりゴージャスであったりなど、自分を高めて魅せるものです。

これは、自分がいる立場で自分を上位に魅せるために必要な見た目、そして実際に使用した時に、どんな状態にあっても使える機能やオプションを求めた結果です。この傾向は、オフィスデザインを選ぶ際にも見られます。

男性が「おしゃれ」と感じるポイントは、自分が強く仕事ができそうに見えるかどうか、そして、実際に仕事ができる男になれるかどうかです。オフィスデザインには企業のコンセプトがわかりやすく盛り込まれ、スピード感のあるデザインが好まれます。機能性の良さはマスト。さらに加えるのなら、フリーアドレス制やカフェ風フリースペースなど、最近のオフィスデザイントレンドを取り入れると尚良いでしょう。

カラーは、企業のコンセプトカラーの他に、スピード感や知的さが感じられる青、仲間意識を高める黄緑、活動的な赤を好む傾向にあります。中には、機能性さえしっかりしていればデザインは何でも構わない、綺麗すぎると集中できないという男性も多いものです。スタッフの特性を把握した、オフィスデザインを心がけましょう。

次に、女性が考える「おしゃれ」ポイントをみてみましょう。
女性のおしゃれポイントは、男性にはなかなか理解しにくいところです。多くの女性は、おしゃれと感じるポイントは、言葉では表現できない部分が多々あるからです。

女性は、イメージと共感を大切にします。この傾向も本能的なものであり、やはり狩猟時代の人々の営みから培われてきたものです。女性は、男性が狩りに行っている間、子供たちや部落を他者から守る義務がありました。女性たちは男性たちよりも力が弱く、女性同士で結託しなければ他者に立ち向かえません。そこで、女性たちは集まり共に行動ができるように共感力を高めていきました。

この共感力は、イメージ力にもつながります。女性はイメージ化が得意であり、想像の中で自分を自在に演出することができます。その演出を現実世界に落とし込み、自分自身を高めることもできます。

女性が化粧や着飾ることについて「彼氏ができたのか」「男が変わったのか」と聞き、セクハラだと言われることがありますが、この悲しい行き違いは男女の違いによるものです。女性は、男性のために化粧したりおしゃれをしたりしているのではありません。「自分がしたいからしている」のです。自分のテンションを高め、自分がなりたい自分であるために化粧をし、好きな服を着るのです。「そんな服は男受けしないぞ」などとは、余計なお世話なのです。

この傾向は、オフィスデザインのおしゃれポイントにも現れます。女性が考えるおしゃれで洗練されたオフィスとは、自分がなりたい自分で居られる空間です。可愛らしい、大人っぽい、色っぽい、おしゃれでリア充などなど、空間に自分がいることで「その気にさせてくれる」ことが重要となります。

スモールオフィスとなれば、その傾向は如実に現れるでしょう。小さな空間であるからこそ、居心地がよく、理想のイメージを作り上げ、その中に過ごしたいと感じています。
また、お客様から理想の人物でありたいとも思っています。アパレルなら憧れの販売員、コンサルタントなら頼りになりスマートなコンサルができるアドバイザー、デザイン事務所ならクリエイティビティな提案ができ、斬新なアイディアをいつも持っているクリエイターなどです。

この理想の人物になりきるために、オフィスのデザインはあると言っても過言ではありません。具体的には、ドールハウスのような内装、海外ドラマに出てくるようなクールでスマートなオフィス、Googleのオフィスを真似たオフィスらしくないオフィスなどです。

カラーは、共感を呼ぶエメラルドグリーンやオレンジ、女性らしさが生まれると言われるピンク、優しさを感じさせるアイボリーなど、どちらかというと自然な色が好まれます。
また、パープルやワインレッドなど、高貴さを感じさせるカラーも人気があります。カリスマ性を必要とする場合にオフィスカラーに取り入れると良いでしょう。

4.オフィスデザインを主導するのは女性が適任?

オフィスは仕事をする場所だけではありません。来客が来て打ち合わせをすることもあり、企業のブランディングを示す場所でもあります。

オフィスのデザインをする際には、共感力の高い女性の意見を聞くことで、外部から見てもおしゃれで優しいオフィスデザインを実現してくれるでしょう。
男性はハードやスペックを重視しますが、女性はソフト面を大切にします。女性なら、冷たい作業場を少しの工夫で柔らかで温かみのある空間に変えることができるのです。

また、最近では女性の活躍や働き方改革で、女性の労働力が重要視されています。有能な女性の人材確保には、女性視点からのおしゃれで優しいデザインがオフィスには必要です。

例えば、仕事のモチベーションアップの条件として、報酬や評価方法の良さの他に、オフィスの快適性をあげる声は多いようです。特に最近は女性の活躍が著しく、女性が快適だと感じるオフィスであることは、人材を募集する上でも重要なポイントとされている傾向があります。

女性は、五感で快適さを感じます。男性が「仕事ができる静かな部屋であれば良い」「機能性であればおしゃれである必要はない」「雨風しのげれば良い」という考えに対して、女性は「かわいい」「気持ちが良い」「おしゃれ」「来社したお客様に素敵と思われたい」であることもモチベーションアップの大切なキーワードです。また、「こんな素敵なオフィスで働いているわたし」というステイタスを感じられることも重要です。

では、具体的に、女性をオフィスデザインの主導にした場合もメリットをみてみましょう。

・過ごしやすい温度は快適オフィスの基本

女性が活躍している昨今、オフィスの女性の割合は増えているのではないでしょうか。今まで暑がりが多い男性だけであれば、夏の冷房をガンガンかけてもお構いなしだったかもしれません。

しかし、女性は冷えに敏感。冷えは女性の大敵ということもあり、男性が感じる快適さに合わせると、女性は寒すぎると感じることも多いようです。
女性の意見を取り入れることにより、冷房がより当たる場所には外回りが多いメンバーの席、女性のデスクには冷風を直接当たらないようにパーテーションを設置するなど、アイディアでメンバーみんなが快適に過ごす空間を作ることができます。

また冬の暖房はエアコンだけというオフィスでは、足元が冷えて困っている女性も多いものです。足元用の暖房器具など場合によっては必要かもしれません。意見を聞いてみましょう。

・お招きする気持ちが溢れる来客スペースと、コミュニケーションしやすい会議室

来客スペースや応接室は、お客様が来て過ごす場所です。慣れていない場所にわざわざ来ていただくのですから、リラックスして過ごしてもらいたいですね。また、会議室では、建設的なディスカッションを交わさなくてはなりません。やはりリラックスして意見を出しやすい空間にすることが必要です。

男性がデザインすると、機能的なデスクにホワイトボード、場合によっては社訓や社長の写真、話のきっかけになるようにとプロジェクトの宣伝用ポスターを無造作に貼ってしまいます。これでは、来客者もリラックスできず、会議では硬い雰囲気になってしまうかもしれません。女性の五感で感じる快適を形にすると、グリーンをあしらう、絵画を飾るなどの他に、デスクや椅子の素材や色にも現れます。

女性は「お迎えする」「コミュニケーションをとる」ことを第一に考えます。お客様には居心地よく、メンバーやスタッフはコミュニケーションをとりやすい空間作りを目指すことができるでしょう。

・フリースペースは癒しとクリエイティビティの両方を兼ね備えて

最近増えているオフィスのフリースペース。作業の息抜きやひらめきを得る場所として、オフィスそれぞれの特徴が出るスペースです。

特にクリエイターは、デスクでモニターを眺めているより、軽く体を動かす、インスパイアを求めて雑誌を眺める、会話からヒントを得るなどした方が、アイディアは出やすくなるといいます。フリースペースは、癒しや休憩の他に、クリエイティビティな場所なのです。

女性の視点を取り入れることで、リラックスできる色や素材、広さが具体的にわかります。グリーンのチョイスも、見ていて和む、または元気が出るものを選んでくれるでしょう。

バランスボールや、コミュニケーションのきっかけになるちょっとしたパズルなどがあれば、リラックスしてひらめきを待つことができますね。

コーヒーなどの飲み物も大切な要素です。女性が好きなドリンクを置くことで、会議室での打ち合わせよりも良いディスカッションができるかもしれません。

・機能性も押さえた収納の達人

オフィスは仕事をする空間。おしゃれで快適なだけではなく、滞りなく業務を行うことができる機能性が一番大切です。機能性の良い環境にするためには、導線を考えることがもちろん必要ですが、同様に整理整頓しやすい環境であることも重要です。積み上げっぱなしの書類に埋もれての仕事では、大切な資料を探すだけでも時間をロスしてしまいます。

女性は、常に快適である空間を求めています。それは、人類が狩猟民族であった太古より培われてきた感覚です。限られた空間の中で、いかにして安全に子育てをして敵から身を守るのかを考えてきました。

従って、空間を有効に使うために、整理整頓しやすい収納を考えることは女性の得意分野。出しやすく、片付けやすい、探しやすいレイアウトや収納家具のアドバイスを得ることができるでしょう。

5.男性が受けられる「働く女性におしゃれで優しいオフィスデザイン」の恩恵とは?

女性視点でのおしゃれなオフィスデザインにした場合、男性にはなんのメリットもないのでしょうか。結論から言うと、そんなことは全くありません。むしろ快適となり、前のような男くさいオフィスには戻りたくないと感じてしまうかもしれません。

少し古い話ですが、昔は結婚すると女性は家に帰り、男性は外で仕事をしていました。仕事から疲れて帰ると、きれいに片付いた居心地の良い家がある。それが幸せだと感じていた男性も多くいました。

女性視点でのおしゃれでやさしいオフィスは、居心地の良い環境がそのままオフィスにあてはまります。

女性は、清潔感とプライベートが大切な基準です。オフィスに当てはめると、整理整頓しやすく動きやすい導線があり、適度な距離感となります。トイレは清潔で広めに設計されていれば気持ちが良いですし、男女の場所が離れていればお互いに良いでしょう。

見た目にもオシャレであることは、女性だけではなく男性にとってもうれしいものです。適度な距離感でもコミュニケーションが取れる絶妙なさじ加減は、女性ならではの能力と言えるでしょう。

男性からも

・純粋におしゃれなオフィスデザインの会社で働きたいと思います。(30代/男性/会社員)

・やっぱりおしゃれなオフィスだとやる気も出ますし、友人に会社自慢できます。(30代/男性/会社員)

という声があり、おしゃれなオフィスは、男性の「自慢したい」「優位に立ちたい」などの欲求にも応えられます。やる気がアップすると業績アップも期待できます。
センスが良い女性スタッフがいるのなら、そのスタッフにデザインの主導権を握ってもらうと、良いデザインで進められるかもしれません。

6.働く女性目線にとって「こんなオフィスデザインはイヤだ!」

男性にとっては問題ないオフィスであったとしても、女性からしてみると、行きたくないと感じていることは多いものです。男性ばかりのオフィスでならそれでも良いのですが、客先や取引先の女性がやってくる場合があります。そうした時に取引先の女性が「このオフィスには2度と来たくない」と感じた場合、今後のビジネスにも影響してしまうかもしれません。

では、女性が「こんなオフィスデザインはイヤだ!」と思ってしまうオフィスデザインとは、どのようなものなのでしょう。男性視点ではわからない、女性に嫌がられてしまうオフィスデザインの事例を紹介します。

・臭いがきらい

男性同士でいると、男性特有の「匂い」は気づかないかもしれません。しかし、女性はその匂いに敏感です。特に、汗とタバコの臭いは、耐えられないという女性も多くいます。
体臭に混ざる汗の匂いは、好きな人の匂いでもあまり良いものではありません。ましてや、仕事でしか関係のない異性の汗の匂いは、本能的に避けます。匂いをさせて近づいただけで、セクハラと言われかねない案件です。
また、タバコの匂いは、タバコを吸っている人は気づきにくいものですが、タバコを吸っていない人にとっては異臭です。布用の消臭スプレーを社内に常備しておくと良いでしょう。

このような不快と感じる匂いは、臭いに敏感に男性にとっても嫌なものです。
臭いをこもらせなくする方法には、風通しを良くする、空気清浄機を置くなどの他に、観葉植物で空気を浄化する方法もあります。緑があることにより、癒し効果も期待できます。

・距離が近すぎるデスクはNG

女性・男性を問わず、人はパーソナルスペースを超えて近づいてくるものに警戒心を抱くようです。女性は、この警戒心が特に強く働きます。異性との距離が近すぎると、そこで不快感が生まれるのです。

向かい合わせのデスクでは、向い側と隣に常に他人がいることとなり、パーソナルスペースは狭く感じられます。しかし、視線がずれるデスクレイアウトにすることで、視線が絡むことがなくなるため、パーソナルスペースは広く感じます。

また、休憩スペースが業務スペースから丸見えであることも、ストレスを感じる要因となります。休憩時間や一息つくときには、誰でも気が抜けるものですが、女性はそういった姿を異性に見られたくありません。そこまでオフィスの男性に気を許していないからです。

女性は、パーソナルスペースを超えられることと、異性の視線にさらされることにストレスを感じます。もちろん、男性は見ているつもりも、見るつもりもないでしょう。このような女性の感覚に、理不尽と感じるかもしれません。

しかし、身に覚えのないことで女性に嫌われても損です。デスクを視線が絡まない配置にする、デスクやデスクの間隔を広くする、休憩室や女性がよく使うスペースにはパーテーションを置くなどの工夫をすることで、男女共快適に過ごすことができるでしょう。

・トイレとロッカールームは気づかれずに行きたい

女性が行きたくないトイレは、「汚いトイレ」と「業務スペース内に入り口があるトイレ」です。
汚いトイレは、トイレに行くことを我慢するほど不快です。やはり、清潔に保たなくてはなりません。そしてもうひとつ、「業務スペース内に入口があるトイレ」も、トイレに行きづらいものです。これは、トイレに行く姿を見られたくないという心理が女性にあるからです。

できればトイレは、業務スペースから遠い場所にあり、さらに「トイレに行くのか、外に用事に行くのか、給湯室に行くのか、会議室に行くのかわからない」という状態になることが理想です。

同じ理由で、ロッカースペースやロッカールームが、男性が通る場所にあってはなりません。女性はロッカーに様々なものをしまっています。化粧を直すだけではなく、生理用品やストッキングの替えなど、男性にとって必要のないものも入っています。
そういったものを見られない・見ないためにも、トイレとロッカールームは男性の視線が届かない場所に設置するか、パーテーションで区切るのがよいでしょう。

・空調が原因で退職する女性も

空間の快適度は、温度・見た目が関係してきます。特に空調の温度は、男女の間で最も揉めるところでしょう。

女性は寒がりです。これは、外回りであるかないかの違いではなく、皮下脂肪の違いです。脂肪は筋肉に比べ温度を通しにくいため、一度体が冷えると温かくなるまでに時間がかかります。女性は男性に比べ皮下脂肪が多いため、温度調節がうまくいかず、冷房で体が冷えると温かくなるまでに時間がかかるのです。

また、冷えは女性特有の症状に良くないと言われています。冷えから来る体調不良も少なくありません。体調不良が重なると、退職まで追い込まれる場合もあります。それだけ、冷えは女性にとって大敵なのです。
温度はこまめに調整し、女性が集まるスペースにはパーテーションで区切る、直接冷房の風が当たらないようにするなどの工夫が必要です。

さらに、オフィスがおしゃれで綺麗な空間であれば、女性のモチベーションは上昇します。機能性の高さだけを考えた味気ない空間や、昔の刑事ドラマに出てくるような雑多で片付いていないオフィスだと、女性のテンションは大きく下がります。

女性のモチベーションやパフォーマンスは、空間のイメージや快適さで浮き沈みすると言っても過言ではありません。
空間を広くとる、デスクなどのオフィス家具をおしゃれなものに変える、大きく変えることが難しければ観葉植物を置いてみるなど、ひと工夫を意識すると良いでしょう。

快適な空間にするためにどこを重要視するのか、女性と男性では大きく異なります。男性が「業務ができて、雨風しのげれば良い」と思っていても、女性はそこに付加価値を望むものです。女性の心理も考えたオフィスデザインにすることで、男女ともに快適と感じるオフィス空間となるでしょう。

7.「おしゃれで優しいオフィスデザイン」に立地や景観は重要なのか?

オフィスデザインとは関係がありませんが、人材を確保して生産性を上げる効果を期待するのであれば、立地や景観も大切な要素です。

実際、オフィスのデザインよりも立地や安定性に重きを置くスタッフもいます。おしゃれであっても、通勤に時間がかかる、ランチや遊びに行くところが何もないというのでは、モチベーションも下がってしまうかもしれません。

また、景観でいえば「借景」という考え方があります。たとえば、無機質なオフィスでも夜景がきれい、都市公園の緑が見えるとなれば、リフレッシュの一助になります。窓から日比谷公園の緑が見えるというオフィスでは、窓際に観葉植物を多めにおいて、日比谷公園の借景で森の中の事務所を演出している例もあるようです。

8.まとめ:「働く女性におしゃれで優しいオフィスデザイン」はプロに任せるべきか?

女性に優しいおしゃれなオフィスで、男性も満足できるオフィスを、スタッフだけでデザインしようとすると、かなり試行錯誤が必要でしょう。どれだけの費用がかかるのか、どこにコストをかけるべきなのかもわかりません。快適な動線も、実際に動いてみなければわからない場合が多いでしょう。

しかも、女性を一絡げにしていてはいけません。世代や業種によっても快適度は違います。おしゃれで洗練され、且つ女性に優しく快適で業績が上がるオフィスデザインは、プロに頼んだ方が得策ではあります。

では、プロに任せた時のメリットをみてみましょう。

・予算に応じた最適な提案を聞くことができる

オフィスのリノベーションには多かれ少なかれコストがかかります。しかし、湯水のようにお金をかけることができないのも事実です。さらに、お金をかければ良いものができるとは限りません。

プロにオフィスデザインを依頼した場合、予算に応じた様々な提案をしてくれます。

移転が伴う場合には、居抜き物件などの情報を提供してくれる場合もあります。

できれば、提案からデザイン、内装、施工等をワンストップで行うデザイン会社に依頼することをお勧めします。トータルで提案してもらえるので、予算感が把握しやすく、予想外のコスト発生を避けることができます。

・レイアウトに無駄がない

オフィスは仕事をする場であり、1日の大半を過ごす場所であり、生産が行われる場所でもあります。その目的のために、レイアウトに無駄がないことはとても重要です。特にスモールオフィスの場合、面積や空間に限りがあります。

プロ集団のオフィスデザイン会社なら、無駄がないからといって無機質ではなく、一見無駄に見えても実は大きな意味をなすデザインを行うことができます。業務スペールとくフリースペース、来客スペース、給湯室やトイレなど、リクエスト応じてメリハリをつけたレイアウトとデザインができるのです。

また、一般の人が陥りがちなのが通路の幅。いざ、使い始めたら人同士がすれ違えない、人が通るたびに圧迫感がある、デスク間が狭すぎる…そんな経験はありませんか?一度、デスクを配置してしまうと再びレイアウトするのは相当に面倒なものです。このあたりの絶妙なさじ加減もプロならではの手際で解決できるでしょう。

・業務経験が豊富

オフィスデザイン会社には、様々なオフィスデザインを担ったプロが控えています。
企業にとって初めての移転やリノベーション、課題解決でも、オフィスデザイン会社にとってはこれまでの実績の集大成を発揮できる案件となるのです。

オフィスデザイン会社では、日々様々な業種の企業のデザインを行っています。もちろん、女性だけのオフィス、女性の活躍を期待しているオフィス、女性がターゲットの商材を扱っているオフィスなど、実績は展開力や応用力につながります。課題解決のためのコンサルティングを行い、デザインとして形にし、美しく現実化させてくれるのです。

今悩んでいる問題は、同じ業種のどこかの会社が抱えていた問題かもしれません。オフィスデザイン会社には、そんな事例や経験が集まっています。
相談することで、様々な事例と経験から最適な解決方法を提示してもらえるでしょう。

・居心地のよい空間が創り出せる

デスクの配置や会議室の設営だけがオフィスのプロの仕事ではありません。快適な空間作り、オフィス作りも大切な役割です。観葉植物を配置する、喫煙者のスペースを確保しつつ、非喫煙者の方がたばこの臭いが気にならないレイアウトを心掛ける、水回りが汚れないようにゴミ処理の導線などを整備する…等々。その気配りは細部にまで及びます。

社内の方では通常の業務と平行して行う分、なかなかそこまで気配りを行き届かせるのは大変です。住みやすい家と同様、働きやすい環境を創り上げるのもオフィスデザインのプロフェッショナルの役割なのです。

・妥協がない

社内の方がオフィスの立ち上げや引っ越し・模様替えを行うということは、通常の業務と平行する場合がほとんどでしょう。つまり、忙しいのです。忙しいところにさらにこの業務が追加されます。…ということはつまり「これくらいはまあ、いいか」という妥協の積み重ねが生じます。

本来なら痛んでいるエントランスの什器を一新したり、床のケーブル類をきちんとまとめたり。そういったひとつひとつの作業を妥協することで、何となく緊張感のないオフィスが完成するのです。その状態では、1カ月もすればあっという間に散らかったオフィスになりかねません。そういった一切の妥協を許さない、許されないのがオフィスデザインのプロフェッショナルの仕事なのです。

オフィスデザイン会社は、その企業のブランドや理念を鑑みてデザインを決めます。それは、ただ見た目が良いだけではなく、機能的でスタッフのコミュニケーションが活発化し、スタッフの満足度をアップさせるプロの仕事です。

女性の消費活動がマーケティングに大きな影響を及ぼし、社会が女性の活躍に期待している現在、女性が働きやすくモチベーションをアップさせるオフィスづくりは多くの企業の課題です。

多くの女性が自由にのびのびと働くことができるオフィスを目指して、オフィスデザインを考えてみてはいかがでしょう。

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