オフィスデザインにユニバーサルデザインを取り入れるのはアリなのか?

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そんなダイバーシティの職場づくりとして、オフィスのユニバーサルデザインが注目されています。お客様向けの店舗だけではなく、仕事をする場所についてもユニバーサルデザインを取り入れることで、個々の違いがあっても快適で効率の良い業務が可能となります。今回は、ダイバーシティ時代における、オフィスのユニバーサルデザインを考えてみましょう。

自動車や家電だけじゃない ユニバーサルデザインとは?

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ユニバーサルデザインとは、年齢、性別の違いはもちろん、外国人、障がい者、能力の違い(右利き・左利きや発達障がいなど)も皆、等しく利用できることを目的としたデザインのことです。

日用品や家具に多く用いられはじめ、建築では公共の施設や商業施設にも取り入れられています。最近では、働き方改革の推進により、事務所や工場にユニバーサルデザインを取り入れ、企業のダイバーシティ化に成功している例も多くあるようです。ユニバーサルデザインの始まりは1990年に、障がい者も健常者も同じように生活出来る環境が必要であると提唱されました。それまでは不特定多数の人々を対象にしたデザインは少なく、「様々な人々が使えることを目的にしたデザイン」は初めての考え方だったのです。

日本でも、ユニバーサルデザインの日用品や電化製品が現れ、病院や公共施設を始めとした施設でも対策が進められてきました。そして現在、ダイバーシティの共存が当たり前となりつつあります。オフィスを改善する際には、ユニバーシティデザインを考えることが必須な時代だと言えるでしょう。

ユニバーサルデザインを導入する際に必要な「思いやり」

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オフィスにユニバーサルデザインを導入するにあたって、多様性を持つ人々が気持ち良く使うためには「自分以外」の存在によりそう意識が大切です。そのためには、デザインをする業者はもちろん、管理者、経営者、社員など企業に関わるすべての人々が、実態を勉強する必要があります。例えば、外国人と共に仕事をするときには、文化や宗教の違いがあります。祈りの時間の考慮や、異性との距離、服装など様々な違いがあることを知ることで、お互いが歩み寄る必要があるかもしれません。

障がいのある人々と業務をする場合、身体の障がいの場合は目に見えるので、検証を行いやすく理解しやすいものです。しかし、精神性の障がいの場合、特定の高い能力を発揮する代わりに、指示の出し方や記号、音などの外的環境が健常者よりも大きな影響を及ぼすことが多々あります。どう指示を出せばわかりやすいのか、どんな机の配置にすると集中しやすいのかなど、理解することがデザインを行う上で重要です。

企業によっては「不便さ体験」として障がい疑似体験を実施しています。海外では幼い頃から自分と違いがある様々な人との共存が当たり前ですが、日本では核家族が進んだことと障がい者の学校との交流も少なく、自分とは違う人との共存経験がないまま社会に出て生活しています。したがって、自分以外の人がどのようなことで不便と感じるのかが実感しにくい状態です。お互いを勉強することにより、使いやすいユニバーサルデザインが可能となります。ユニバーサルデザインは、業者だけではなく企業や社会全体で取り組む意識が大切です。

オフィスでユニバーサルデザインを取り入れる際の留意点

ユニバーサルデザインを取り入れるとき、すべての人が均一に使えることが絶対条件と考えてしまうことが多いようです。しかし、すべての人にとって平等な設備を整えることは非常に難しく、莫大なコストがかかってしまいます。そこで、ユニバーサルデザインを考えるとき、使いやすさを80%、20%の自助努力を足して、トータルで100%にするという意識が必要です。また、その際、最低限の基本性能を守りデザインしなければなりません。

必要最低限な基本機能とは、

  • 安全に避難できること
  • 安全な生活を行えること
  • 必要な場所に移動できること
  • 働きやすく生活しやすいこと
  • 自分の居場所がわかりやすく、目的の場所が認識しやすいこと
  • 空間・家具・機器などの場所や使い方がわかりやすいこと
  • 自然な姿勢を保ちやすく、無理な姿勢が続かないこと
  • 疲労が軽減すること
  • コミュニケーションができること

基本機能といえども、これらを全てダイバーシティで共有しようとすると大変です。特定の人には、使いやすくするためのオプションをつけるなどの工夫が必要となるでしょう。また、効率の良い仕事をする上で絶対に必要なことはコミュニケーションです。

このコミュニケーションの課題も、耳が聞こえない人とはチャットで、目が見えない人とは音で、意思の疎通に工夫が必要な人は伝え方を変えるなど、お互いの不便や不安を理解することで解決できます。机の配置や、会議の際の人数など、効率良く安心して仕事ができる方法を考えて、デザインすることが必要です。

まとめ

日本のユニバーサルデザインは遅れていると言われています。それは、歴史の中で他の文化と交流をしてこなかった弊害かもしれません。人口減少や人材不足の中で出てきたダイバーシティの考え方ですが、仕事や生活をする上でユニバーサルデザインを考慮するべきとなったことは、全ての人々と偏見なく共存する新しい時代へのきっかけとなることでしょう。

企業には、様々な能力や特徴をもった人々が業務を行っています。自分たちが気づかないところで、不便を強いられている人もいるかもしれません。
より生産性を上げて、人材の可能性を高めるためにも、オフィスのユニバーサルデザインを考えてみてはいかがでしょう。

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